新刊『Making Things Move』 |
新刊『Making Things Move』
3/24よりオライリー・ジャパンから新刊『Making Things Move』が発売されています。
メカニズム+材料をテーマに、動くものを作るための入門的な知識をわかりやすく書いてある本です。この類の本はかなり固めの機械工学や材料力学の本が多く、実際に何か作ってみるかな?と思った時に結構障壁が高かったりします。
その点、この本は機械要素・材料の選定や加工のための道具の使い方、素材の入手の仕方を始め、いくつかの作例なども織り交ぜて説明してあり、入門書としては最適な一冊だと思います。もちろん、まともに機械工学や材料工学を知っている人から見ればかなりスカスカですから、これだけでは?と疑問を持つ方もいるかも知れませんが、どんな技術も始めからすべてを知っている人はいないわけで、まずは手を付けてみる、というモチベーションを与えてくれるという意味でまず手の取ってみるのが良いのではないかと思います。
読んだ限りでは、小学生くらいの子供を持つお父さんが子供と一緒に楽しむことが出来るような感じがします。春休みですし、親子で何かトライしてみるのも良いかもしれませんね。
この新刊『Making Things Move』では、監修の岩崎 修さんのご依頼で裏表紙に写っている「ルーブ・ゴールドバーグ朝食マシン」のアクリル部分の加工をさせて頂く機会をいただきました。5mm厚のアクリルだったのですが、この厚みですとレーザーをレンズで集光する円錐状の光路の形状がはっきりとカット断面に現れてしまいます。さらに、2つのミラーで光路を90度ずつ曲げながら加工するtrotec社製rayjetレーザー加工機の場合、この曲げ具合のキャリブレーションが不十分の状態であったため、すこしカット断面が歪んでしまいました。今ではきちんとキャリブレーションを施したのでかなり改善されていますが、このご依頼の加工時には実施できていなかったのが悔やまれます。
このお仕事で、Emerge+の加工の課題もさらにはっきりすることが出来、改善をすることが出来ました。改めてご依頼して頂いた岩崎さんとその機会をいただいたオライリー・ジャパンさんにお礼を述べたいと思います。
また、P.185にEmerge+のご紹介もいただいております。ありがとうございます。Ponoko向けのテンプレートを使って加工のご依頼をして頂いても構いませんので、ぜひご利用頂ければ幸いです。